さよなら、再見、またいつか。

これが、これが僕の生きる場所だよ!北京の生活や、日本のサブカルチャーについて。

3/12-16

 

日曜日、久しぶりの休日出勤。簡単な打ち合わせと作業が夕方前に終わったので、そこから、遊びに出かける。まずは、久しぶりにサウナに行って汗を流し、新宿のアルタ裏手にある昔ながらのバー「イーグル」で、ティーチャーズ水割り、オールドのロックという古臭いウイスキーを飲む。一度行ってみたかった「若月」で焼きそばでも食べようかと思ったが、休みだったので断念して「すずや」で豚カツ茶漬けを食べる。この豚カツをお茶づけで食べるというスタイル、合うのか合わないのかは、未だに決断を下せていないのだけど、たまに食べたくなる時があるから不思議な料理だと思う。確か、大学生の頃ちょうど見ていた「松紳」で、このお店が褒められてたのを見て行ったんだと思う。この頃の紳介と松本人志は面白かったな。

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その後、ゴールデン街の「深夜プラス1」のマスターに教えて貰ってから、ずっと見たかった「pk」を見る。素晴らしい映画。今のところ、2017年でのベスト。笑えて泣けて笑えて泣けて大忙し。しかも、世界平和。みんなハッピー。最高過ぎる。"ノーベル平和賞を与えたい"、"国連のオープニングで全員に見せたい”と言う評価も納得。

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 月曜日。赴任前、最後のベトナム出張。飛行機の中で和田誠の「麻雀放浪記」を見る。真田広之が演じる「坊や哲」は、可愛らしい坊やだった。漫画と違って、一人称が僕というのが、ヒロイックでなくていい。白黒や、明るすぎない画面も戦後感が出ていてよかった。

火曜日、プレゼン。無事に終わったので夕方から飲み始める。「フーンライ」はいついっても間違いのない味。その後は、バー、ベトナム人カラオケに行き、最後はフォーで締める。フォーはラーメンと違って罪悪感がない、むしろ、何か体にいいものを入れた気すらしてしまう。深夜まで飲んで眠かったけど、カルテットが気になったので、VPN経由してTVerでおっかけ再生。今回も素晴らしい回だった。家森が

”ニモではなく、カクレクマノミ"

”ホッチキスではなく、ステイプラー”

”バンドエイドではなく、絆創膏”

と、正しい名前にこだわるのに、最後はみんなが「マキさんはマキさんでいいんだ」となるシーンは泣けて仕方なかった。ラスト1話が楽しみだけど、それで終わっちゃうのかと思うと寂しすぎる。火曜の楽しみがなくなるのが辛い。

水曜日、朝4時半起きで日本に戻る。眠すぎて仕方なかった。帰りの飛行機は映画を見ることもなく、ただただ寝て帰る。夜は後輩と渋谷の「月世界」で軽く飲む。ここのよだれ鶏はいつ食べても美味しい。セロリの豆鼓炒めも美味しかったので、今度家で試してみようと思う。

日本にいるのも残り1か月。やり残したことがないようにしてから去りたい。

3月6-10日

 

 

月曜。人間ドック。朝9時台の西新宿に向かう丸の内線の混みようがすさまじくて死ぬかと思った。こんなの毎日乗ってたら気が狂う。胃カメラもちょっとは慣れたけどまだしんどい。

火曜、会社で発表ごと。疲れた。眠たい。水曜、携帯でドラマを見ながら通勤してたらまた乗り過ごした。こういう時だけ集中力がある。木曜、赴任資料準備のため神奈川県警に。鑑識課でびっしり指紋をとられる。指を1本ずつ持って機械に押し当ててくれるお姉さんが美人だった。これが変な汚らしいおじさんだったら、この作業の印象、全然違っただろうな。鑑識課の隣にあった、暴力団対策本部は怖そうな人がいっぱいいた。

金曜、ビザ作成に必要な健康診断。1週間に2回超音波エコーと採血したのは初めてだと思う。血が足りなくなるんじゃないかと不安になる。乗換の時に、渋谷で見かけた東京海上日動の広告。根気よくずっとシリーズを続けてるけど、マジで何言ってるか分かんないし、なんでこいつにこんなこと言われなきゃいけないんだと腹が立って仕方がない。

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東京女子図鑑

 

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やっと土曜だ。amazonプライムでやってる「東京女子図鑑」が面白くて一気に見てしまった。20分ぐらいでサクサク見れるのもいい。東カレの連載の時は、薄ら寒さが拭えなくてあまり好きじゃなかったんだけど、映像との相性はすごくいい。特に、タナダユキの演出(ちょうど前のエントリーで話した「タカダワタル的」がほぼデビュー作という偶然)が冴えてる。

急に歌い出すミュージカルのように、登場人物がカメラ目線になって、その時の気持ちを吐露し始めるシーンは、この題材にすごく合っている。ドロドロしたことを言ってるのに、この気の利いたメタ的な演出が「あくまでも、これはドラマである」という前提を思い出させてくれて、毒気を消してくれるから爽やかに見れる。暴力的なまでに時間を分断する省略と主人公のナレーションも見事だ。多少の悩みはありながらも、サバサバと現状を理解して次の目標に進んでいく主人公にはぴったりな演出だと思う。

最近、干され気味になってしまっている水川あさみも、すごくいい味を出してる。彼女の舌足らずで鼻にかかったような声は、ペラペラで頭チャランポランな役が本当に似合うし、プリッとした体形もかわいらしい。第4話恵比寿での、裸にシャツ姿は特にかわいかった。

セリフも学ぶことが多い。女性の視点で作られた作品は、男のデリカシーの無さ・馬鹿さがよく分かって笑える、と同時に、気をつけないとなと怖くなる。仕事をした後に急いで家に帰って、美味しいご飯を作ってくれている奥さんに対して

”いいよね、家で飯が待ってるって ”

なんて言ってはイケないんだな(この時の、大倉孝二の誉めてるつもりなのに傷つける、デリカシーの無い演技も、こんな奴いるいる感があってすごく良かった)。せっかくの美味しそうなご飯なのに「飯」の一言が全てを台無しにするし、そもそも帰りを待っているのは「ご飯」じゃなくて「奥さん」なんだから。気をつけよう。南無南無。

3月4-5日

 

土曜は、京都の割烹でご飯を食べて、うろうろしながら定番のイノダコーヒーへ。高田渡のコーヒーブルースを聞きながら、ミルクと砂糖アリアリのコーヒーを飲む。高田渡の歌は、背伸びせずに取るに足りないことと、言い訳ばかりを歌ってるのがいい。(最果タヒの抜群のタイトルのエッセイ「きみの言い訳は最高の芸術」を読んでないこと思い出した。)タカダワタル的」の中で、歌い出しを間違えて正直にやり直すシーンも、観客が手拍子をし始めた時に「そんな歌じゃないよ」と制止する姿もまったく嘘がない感じですごく印象的だった。

三条へいかなくちゃ

三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
あのこにあいに なに好きなコーヒーを少しばかり
いいこだな 本当にいいこだな
あついのをおねがい
そうあついのをおねがい
そうさいごの一滴が勝負さ
オレの好きなコーヒーを少しばかり 

日曜は大阪の街をうろうろ。本町のホテルから、靭公園で散歩してコーヒーを飲み、難波でお好み焼き、心斎橋でたこ焼きを食べ、堀江で買い物とコーヒー。コーヒー→粉もん→粉もん→コーヒー。大阪の街は小さくて歩いて回れるのがいい。本町も行ったり来たりするのに便利な場所だった。本町と言えば、この学天即のネタを思い出す。この中での「何回、本町で乗り換えんねん!」ってのと「縦断せえや!」ってツッコミは頭が良すぎると思う。

 

 

はじまりのことば

 

野暮用で大阪に向かう新幹線の中、数年ぶりにブログを始めてみる。新幹線での移動中なんて、どんな音楽も合うにきまってるのだけど、1か月半後に北京に向かう僕にはこの歌がぴったりな気がして(歌詞に大阪と北京と新幹線が出てくるという安易な理由だけど)、何度もリピートしながら、この投稿を書いている。くるりのこのアルバム「坩堝の電圧」は変な曲が多いけど、ファンファンの鳴らすトランペットが気持ちよくて、時折無性に聞き直したくなる。去年8月のくるり結成20周年のLINE LIVEを大阪にいる友達とバラバラに一緒に聞きながら「昔はMDでイヤホンを分け合って聞いてたのが、こんな風に聞けるようになるなんて時代が変わったな」なんて、話してたことを思い出した。

KAKUEIが作った上越新幹線に乗って

スピーディーなタイムマシンは新潟へ向かう 

2012年の冬 悲しみは吹雪の向こうから 

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 いやー、本当に時間が流れるのは早い。神奈川の果てに住み、ツタヤとゲオとブックオフでDVDと漫画と本を漁って、サイゼリヤミラノ風ドリアばかりを食べてたのなんて、ちょっと前のことのようだったのに、気付いたら北京に行くことなんかになってて、新幹線の隣に座ってる人を、おかんに紹介するために大阪に向かうようになってるなんてね。

背中に 虹を感じて 進め

走れ 泳げ もがけ 進め 進め

everybody feels the same