さよなら、再見、またいつか。

これが、これが僕の生きる場所だよ!北京の生活や、日本のサブカルチャーについて。

仕事して、サボって、日本に行ってた3週間。(11/13-12/10)

■11月13日週

そんなに仕事も忙しくなかったので、毎日20時頃には帰って家でご飯を食べて、いろんな本を読んでいたが、あんまり記憶に残っているものはない。一気に見終わってしまった「ストレンジャーシングス2」はすごかった。80年代、僕らが大好きだったものが全開で、「ETだ!グレムリンだ!グーニーズだ!キャリーだ!」と一人でニヤニヤしていたら、暗いシーンでiPadに映る自分の顔が見えて、それが一番ホラーだった。けど、これぐらい作り手のやりたいことが溢れてるものは、どうしたって、にやけずにはいられない。

 

■11月20日週

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魚喃キリコの「南瓜とマヨネーズ」のポスターが良かった。めっちゃ見たい。冨永昌敬の作品も久しぶりだから嬉しい。大学生の頃に通ってきた、魚喃キリコの漫画、冨永昌敬の映画が、未だに見れるのは嬉しいな。

 

■11月23日 木曜日

クライアントで朝から打ち合わせ。クライアントは家の近くにあって歩いて行けるから、直行直帰が嬉しい。お昼前に打ち合わせが終わったので、イタリア人のように自宅に帰って昼食を取ったら、会社に行くのが、すっかり嫌になってしまった。

 

■11月24日 金曜日

 日本からの出張者を連れて、麦子店の「望龙门重庆老火锅」に行く。白い方を中心に食べたのに、夜にまたお腹が痛くなってしまった。食べたくないと言ったのに、無理やり注文して、一口食べさせられた脳みそは、やはり、好きじゃなかった。味は何とかいけるんだけど、どうも生理的にだめだった。脳みそ、怖い。

 

■11月25日 土曜

次の仕事に向けての休日出勤。仕事、しんどい。

 

■11月26日 日曜

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まだ読んでいなかった「BLUE GIANT」「BLUE GIANT SUPREME」をまとめ読み。泣く。けど、最後はちょっと悲しすぎるだろう。まだ読んでなかった「3月のライオン」の新刊も良かった。もはや、芸術。

 

■11月27日週のいつか

日本からの友人と一緒に三里屯の「大董」に。その後、三里屯のバーの「HIDDEN HOUSE「MANNA」の2軒をはしごする。寒くて死ぬかと思った。他の平日は何をしていたかすっかり忘れてしまった。

 

■12月2日 土曜

中国語のクラスを受けた後、三里屯で催していたイベントを少しだけ見学に行く。お昼に食べたベトナム料理が辛かったせいで途中でお腹が痛くなる。いつまでたっても辛いものには慣れない。

 

■12月3日 日曜

お昼までゆっくり寝て、春餅をワイマイで頼んでぐうたらな生活。春餅は日本ではあまり見かけないけど、パーティー感覚で食べられるから楽しい。洋食や外国のエスニックな料理が珍しかったころ、その料理を和食になぞらえていることが多く(例えば、ベトナムのバインセオをベトナム風お好み焼きみたいに)違和感があったが、春餅を「中華風タコス」ということには全く問題がないように日本人の僕は感じる。

 

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近頃、異常なまでの眠気に襲われてしまう。読書をしながら気づいたら昼寝をしてしまっていた。岡宗修吾の「煩悩ウォーク」、幾つかの逸話は面白かった。ラブホテルで3Pをした後に阪神大震災が起きて友人を訪ねて回ったエピソードは、大根仁が言うように、若者が生きている感じがして非常に良かった。

その後は、急いでM-1を追っかける。ジャルジャルのネタはいいと思ったが、福徳の悔しがり方はアマチュアのように感じてしまってダメだった。悔しがる素振りを見せず、つまらないボケを頑張って言える後藤が僕は好きだな。福徳、「ようボケれんな」とか言ってんと、一緒にちゃんとボケてくれ。頼む。

 

■12月4日 月曜

ぼちぼち仕事。

 

■12月5日 火曜

日本から友人が出張で北京に来ていたので芳草地の「小大董」に行く。こっちの方が、ご飯をちょこちょこと複数頼めるし、カジュアルで使いやすかった。映画の話をしたり、僕が最近ハマっている中国茶の話なんかをしてたらあっという間に3時間ぐらいたっていた。喋るの、楽しい。

 

■12月6日 水曜

翌日から出張だったので早めに帰宅。

 

■12月7日 木曜

日本出張に。空港から会社までバスで向かう。バスが発車する時に、深々とお辞儀をする姿を見て日本らしいなと感じるも、たかがバスに乗るだけのことなのに、ここまでしなければいけないと言うのは異常だなと日本を離れたことで改めて感じる。「お客様は神様です」が浸透しすぎたことで、日本のサービス業、従事者はどれだけの苦労を強いられているのだろうかと思ってしまう。お客も同じ人間なんだから、人間対人間で向き合えるようになるといいと思う。

東京を走るクルマの整然とした様子は美しかった。みんながルールを守りながら穏やかに運転をする。この控えめで穏やかな姿は極めて日本的で、素晴らしいとこなのに、どうして今の政治家たちは、この良さを捨てて傲慢な国になろうとしているのだろうか。この国を守りたいとか詭弁を弄さず、この姿を堂々と世界に見せて欲しい。

打ち合わせが早めに終わったので、夜は同期と集まって色んな話を聞く。完璧主義のクリエイターの妻をもらうと、家庭の中も、子育ても完璧にしないといけないみたいで大変そうだった。子供なんかある程度ほっといても育つだろうから、家族のビジョンを共有して、やんわりとその方向に向かえばいいのになと思う。

 

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ビジネスホテルが狭くて死にそうになる。ウッちゃんが、ブラックヘルメットおじさんになって、香港のホテルの狭さを嘆いていた姿は、イッテQの中でも忘れられない名シーンだと思う。

 

■12月8日 金曜

本社で打ち合わせ。半年も行っていないと本社はすっかりアウェーな感じがするし、卒業したのに部活に顔を出す厚かましい先輩みたいな気分で、恥ずかしかった。仲の良い人たちと近況を報告して、やっぱり、友達が近くにいる環境ってのはいいなと思う。一番、仲の良い先輩と千駄ヶ谷にあるスパゲティ屋「スパゴ」で、たらこといかとうにのスパゲティを食べる。のりがたっぷりかかっていて美味しかった。

ホテルに戻って少し昼寝をして、インターン時代の10個以上下の子と飲む。真面目に仕事の事を考えていてびっくりする。会社に入る直前の冬が、嫌で嫌で仕方なかった僕にできるアドバイスなんてほとんどなかったから、仕事以外の色んな話をする。とりあえず、ストレンジャーシングスを見てほしいことを熱弁しておいた。その後は、銀座4丁目にある好きなバーの「フォーシーズンズ」に寄って、クラシックなカクテルを2杯ほどだけ引っ掛けて帰る。昔は銀座のバーなんて怖くてたまらなかったな。

 

■12月9日 土曜

中国の爆買い観光客よろしく、マツキヨ、成城石井ビックカメラに行って色々と必要なものを調達する。トランクがパンパンだ。その後、サウナに行くか悩んだけど、カウリスマキの最後の作品をフィルムで見たかったのでユーロスペースに出かけて「希望のかなた」を見る。良かった。困ってる人間、犬がいれば何も聞かずに助けてやる。世界の為政者に見てほしい。これが、人間ってもんだろう。その後に食べたつけ麺も良かった。部屋に帰ってabemaTVでずっと麻雀の最強位戦を見てしまう。無駄だと分かってるけど、麻雀動画は何時間でも見てられる。

 

■12月10日 日曜

美味しいパンでも買って帰ろうと思い、寒空の下、1時間並んで、銀座一丁目にある「centre the bakery」の食パンを3本買って帰る。さらにトランクがパンパンだ。

飛行機は羽田が混んでいて少しだけ遅延したが無事についた。横の列に座っていた中国人は飛行機が離陸する直前から、着陸する直前まで、4時間ずっと大きないびきをかきながら寝ていた。狭くて寝にくいなとか、寒いなとか、小さなことばかり気にしてる、僕みたいな奴は、逆立ちしたって、この神経の図太い中国の人には勝てないんだろうなと痛感する。家は落ち着く。